組合による偏向教育

これ又、記憶からそろそろ風化しかけている話に為ってしまうが、平成十年頃のはなしであったか東京都足立区立第十二中学校であったか社会科の女性教員が授業で「公開討論」と称して沖縄の米軍基地関連の意見を生徒に書かせた。

鬼瓦の形相

鬼瓦の形相

勿論の事、答える生徒は全員記名しての話であるから、誰が何を書いたかは総てが教員には判る仕組みである。

この公開討論で父親を米国人に持つ生徒が「沖縄の米軍基地は、日本の防衛上絶対必要であり、米軍のお陰で現在の日本の平和が齎されている」と言う内容の記載をしたところ「貴方は共産主義の素晴らしさを判っていない、共産主義が隅々迄行き届いた北朝鮮は模範的国家であり、共産主義の素晴らしさを勉強しないで批判するのは早すぎる」と言ったそうな。

此れに対して当の生徒の母親が「偏向教育だ」と学校側に抗議したところ、女性教員は当該生徒と両親を中傷するビラを全校中にバラ撒き遂には転校を余儀なくされる迄に追い込まれた事件で、親子は裁判に持ち込んだ処、日教組はこの教員を全面的に支援して弁護士を付けた。

日教組のコメントは「当該の教員は赤旗の熱心な読者で組合活動も熱心な立派な教員」との事で、教員本来の仕事は何と問い掛けたくなるような何とも珍妙で本末転倒の発言であり、彼らは学校へ何の為に出勤しているのか。

此処で言いたいのは「批判するのは未だ早い」と言うならば、何故に未だ早い生徒にその様な質問を生徒にするのかと言う事であり、これが偏向教育で無くして何物なんだと言いたくなる。

この様に、現在の学校に於いては管理職の権限は「在って無きが如し」で教職員組合の専横に任せ、左傾化思想の教化所の感を禁じえず、本来は不偏不倒であるべき教育の是正に対して監督官庁は積極的態度で臨むべきであると考える。